論文
膵臓癌細胞の3次元形態を捉えた透過電子顕微鏡写真が表紙になりました。
Medical Molecular Morphology誌に掲載された私たちの研究論文の透過型電子顕微鏡（TEM）写真が、同誌の表紙に採用されました。
本研究では、上皮系および間葉系のヒト膵臓癌培養細胞株を用い、2次元培養および3次元培養によって形成されたスフェアの微細構造を透過電子顕微鏡により詳細に解析しました。多様性を有する膵臓癌細胞が、立体的な環境下で増殖することで示す形態学的特徴を明らかにしています。
透過電子顕微鏡用サンプルの作製にあたっては、電顕技師・長谷川文雄氏に多大なご尽力をいただきました。また、電子顕微鏡像の読影および所見の解釈においては、日本獣医生命科学大学名誉教授の高橋公正先生より専門的かつ貴重なご助言を賜りました。
本研究成果が、膵臓癌における形態学的多様性の理解を深め、今後の膵臓癌研究の発展に寄与することを期待しています。
Shichi Y, Fujiwara M, Gomi F, Nonaka K, Hasegawa F, Shinji S, Rokutan H, Arai T, Takahashi K, Ishiwata T. Transmission electron microscopic analysis of pancreatic ductal adenocarcinoma cell spheres formed in 3D cultures. Med Mol Morphol. 2025 Dec;58(4):298-306. doi: 10.1007/s00795-025-00435-1. Epub 2025 Apr 4. PMID: 40183819. Transmission electron microscopic analysis of pancreatic ductal adenocarcinoma cell spheres formed in 3D cultures – PubMed
。