論文
FGFR4阻害剤BLU554による膵臓がん細胞の老化誘導効果を解明(BMC Cancer)
藤原正和研究員らの新規FGFR4阻害剤BLU554による、膵癌細胞の老化誘導に関する研究がBMC Cancer誌に掲載されました。
【研究ハイライト】
- FGFR4 を標的とする新規薬剤 BLU554 が膵管腺癌(PDAC)細胞の増殖を抑制することを明らかにしました。
- BLU554 は 細胞老化(senescence)を誘導 し、抗腫瘍作用を強化する可能性が示されました。
- BLU554による細胞老化マーカー(γH2AX、p21, SA-β-Gal など)の増加を確認しました。
- 老化したがん細胞を標的とした senolytic 薬(ダサチニブ/ケルセチン)との併用 により、細胞生存率がさらに低下しました。
本研究は 治療抵抗性膵がんに対する新規二段階治療戦略 の可能性を提示しています。
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