お知らせ

論文

病理診断科との共同研究論文がAJCP誌に掲載されました。

このたび、本センター病理診断科の六反先生との共同研究論文が、American Journal of Clinical Pathology(AJCP)に掲載されました。

本研究は、85歳以上の高齢者に発生した早期胃腫瘍72例を対象に、病理学的特徴および免疫組織化学的マーカーの有用性を検討したものです。超高齢者における早期胃腫瘍の詳細な解析はこれまで十分に行われておらず、本研究はその臨床病理学的特徴を明らかにするとともに、予後や治療方針の判断に役立つ診断パネルを提案しました。特に、MUC5ACおよびp53の組み合わせが、高リスク病変(高異型度上皮内腫瘍および腺癌)の同定に高い診断精度(AUC 0.934)を示すことを明らかにしました。また、腺癌の25%に認められたenteroblastic differentiationがリンパ管・静脈侵襲と有意に関連することも示され、高齢者胃癌のリスク層別化における重要性が示唆されました。

高齢化社会が進む中で、超高齢者の胃腫瘍診断と適切な治療選択はますます重要となっています。本研究成果が、臨床現場での診断精度向上と個別化医療の推進に寄与することが期待されます。

Practical marker-based stratification of early gastric neoplasms in older adults – PubMed