論文
日獣大からの2名の研究生の論文が、それぞれ5000回ダウンロード。
日本獣医生命科学大学 獣医病理学研究室からの研究生として本研究所でヒト膵臓がん研究を行っていた志智優樹君、南風花さんがScientific Reports誌に発表した論文が、それぞれ5000回以上ダウンロードされました。形態学の知識と技術を生かして膵臓がん細胞を立体的に培養し、走査型電子顕微鏡で観察することに成功しました。その結果、膵臓がん細胞には通常のがん細胞とは性質の異なる肉腫のような性質の細胞があり、増殖能や抗がん剤の耐性も異なっていることがわかりました。今後、生体内に近い状態での膵臓がん細胞の形態と性質を解明できることが期待され、他のがんの研究に応用できる可能性もあります。
志智論文:Enhanced morphological and functional differences of pancreatic cancer with epithelial or mesenchymal characteristics in 3D culture. Scientific Reports volume 9, Article number: 10871 (2019). 2019年7月26日発表。ダウンロード数 5000回、被引用数 22回(2022年9月26日現在)https://www.nature.com/articles/s41598-019-47416-w
南論文:Morphofunctional analysis of human pancreatic cancer cell lines in 2- and 3-dimensional cultures. Scientific Reports volume 11, Article number: 6775 (2021). 2021年3月24日発表。ダウンロード数 5784回、被引用数 8回(2022年9月26日現在)。Scientific Reports誌 Top 100 downloaded articles in cancer, 2021受賞。https://www.nature.com/articles/s41598-021-86028-1