コラム
加齢とがん ～その➁～ ひらがなの「がん」と漢字の「癌」の違いは？
ひらがなの「がん」と漢字の「癌」は、よく見聞きすることがあると思いますが、厳密には意味が違います。
皮膚や食道、胃、大腸、肺の細胞のように体の表面を覆っていたり、表面と繋がっていて外気と接している細胞を上皮細胞と呼んでいます。この上皮細胞から発生したがんを漢字の「癌」と呼び、上皮細胞によって囲まれ外気と接していない骨や筋肉、軟骨、線維などの非上皮細胞から発生したがんを肉腫と呼んでいます。
近年は「癌」や肉腫、血液細胞のがんの白血病や、血液細胞のうちリンパ球のがんの悪性リンパ腫などをまとめてひらがなの「がん」と呼ぶことが多くなっています。