お知らせ

論文

大腸がん細胞の3次元培養論文がScientific Repors誌に掲載されました。

本グループ非常勤研究員の進士誠一先生(日本医科大学消化器外科、准教授)の原著論文が、Scientific Reports誌に掲載されました。大腸がん培養細胞株の2次元培養と3次元培養の形態と細胞動態の比較についての、論文です。

Morphological and functional analysis of colorectal cancer cell lines in 2D and 3D culture models | Scientific Reports

【研究ハイライト】

  1. 大腸癌細胞株の上皮系/間葉系の特徴は2D培養では明瞭であるが、3D培養ではそれらの特徴が減弱し、多様な構造を形成
  2. 大腸癌細胞株は3D培養すると、細胞株ごとに細胞形態と構造が大きく異なる
  3. 上皮系大腸癌細胞株では培養条件に依存して細胞増殖能は変化するが間葉系大腸癌細胞株では不変
  4. 電子顕微鏡解析により、細胞内小器官や構造の違いが細胞株ごとに明確に確認
  5. この3D培養モデルは、上皮間葉転換(EMT)の研究や抗がん剤の効果検証など、in vitroでの大腸癌機能解析に有用と考えられる