お知らせ

研究費

藤原研究員の膵癌研究が基盤研究(C)に採択されました。

藤原正和研究員が申請した研究課題「膵癌細胞の上皮間葉系の多様性に基づく新規治療法の探索」が、日本学術振興会の科学研究費助成事業(科研費)・基盤研究(C)に採択されました。

主な研究計画は以下の通りです。

  1. 膵癌の多様性に着目した新規治療法の開発
     上皮系および間葉系の膵癌細胞の違いに着目し、それぞれに有効な薬剤を探索することで、個人差の大きい薬剤抵抗性の克服を目指します。
  2. 3次元培養による、生体により近いモデルの活用
     従来の2次元培養では観察できなかった膵癌細胞の形態や薬剤感受性の違いを明らかにし、より精度の高い薬剤スクリーニングを実現します。
  3. 上皮-間葉系転換および膵星細胞との共培養を用いた薬剤効果の検討
     細胞の形質変化や腫瘍微小環境を再現することで、薬剤の作用機序や有効性を多面的に評価します。
  4. 動物モデルを用いたin vivoでの検証
     3次元共培養細胞塊をマウスに移植し、候補薬剤による腫瘍の転移・増殖抑制効果を評価。実用化に向けた前臨床データの取得を目指します。