Telomere attrition and restoration in the normal teleost Oryzias latipes are linked to growth rate and telomeraseactivity at each life stage. Hatakeyama H, Yamazaki H, Nakamura K, Izumiyama-Shimomura N, Aida J, Suzuki H, Tsuchida S, Matsuura M, Takubo K, Ishikawa N. Aging (Albany NY). 2016 Jan;8(1):62-76.
テロメアの短縮は、in vitro, in vivoの両方の状態で細胞が分裂するときに起こりますが、テロメラーゼは、テロメアの末端にTTAGGGリピートを追加することにより、細胞内のテロメア長を維持しています。しかしながら、テロメアの長さ、テロメラーゼ活性および脊椎動物の成長の相互関係は明らかにされていません。本研究では、テロメアの長さ、テロメラーゼ活性、および胚期から老化までのメダカの体長と体重を測定しました。急速な成長段階(0~7ヶ月)では、テロメラーゼ活性の低下とともにテロメア長が短くなりました。その後、青年期(7ヶ月~1年)で、成長が遅くなりテロメラーゼ活性が増加するにつれて、テロメア長が急速に長くなりました。わずかな成長を特徴とする成人期(1〜4歳)では、テロメラーゼ活性は徐々に低下し、テロメア長は短縮しました。我々のデータは、テロメア長の短縮と回復が成長とテロメラーゼ活性に関連していることを示しており、テロメアの恒常性の重大な損失がこの動物の死に関連していることを示唆しています。