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諸臓器のがん

粥状動脈硬化症とミトコンドリアゲノムの遺伝子多型の関連

Motoji Sawabe, Masashi Tanaka, Kouji Chida, Tomio Arai, Yutaka Nishigaki, Noriyuki Fuku, Makiko Naka Mieno, Aya Kuchiba, Noriko Tanaka Mitochondrial haplogroups A and M7a confer a genetic risk for coronary atherosclerosis in the Japanese elderly: An autopsy study of 1,536 patients. J Atheroscler Thromb 2011; 18: 166-175.

高齢者の血管病の代表である粥状動脈硬化症には遺伝的要因があることが分かっています。ミトコンドリアは細胞内小器官であり、エネルギーを産生すると共に、細胞にとって有害な活性酸素を産生します。ミトコンドリアゲノムの個人間のちょっとした違い(遺伝子多型)が、代謝・老化や病気と関連する可能性があります。そこでセンター病理解剖例1536例を用いて、冠動脈硬化症とミトコンドリアゲノム多型の関連を見たところ、ミトコンドリアハプロタイプA, M7aを有している人では,冠動脈硬化症が有意に強い事が分かりました。本研究により、粥状動脈硬化症の遺伝的要因の一部がミトコンドリアゲノム多型で説明できました。今後も粥状動脈硬化症の原因に結びつく遺伝子を同定する研究を行っていきます。